アスリートのためのPRP療法

アスリートの致命的な怪我を克服する手段は?

ニューヨーク・ヤンキースに所属する メジャーリーガーの田中将大投手が肘の怪我で手術とは異なる特別な治療を受けたことが報道されました。

復帰までに1年以上を要する靱帯再建手術を回避し、PRP(Platelet Rich Plasma)と呼ばれる治療を受けていることが報じられました。

PRP療法は国内では、美容医学分野でしわを除去したり、肌の弾力を改善させたり肌質を若返らせる、アンチエイジング治療として普及していた治療法ですが、最近ではスポーツ分野で腱、靱帯、筋肉、骨などの再生にも驚異的な効果が医学的に実証されつつある治療法です。

 

 

トップアスリートであればあるほど必ず身体のどこかに故障を持っていることでしょう。

極限まで鍛え上げた肉体は強靭でありその一方、脆さを持っています。

私は、医師としてアスリートの身体能力を向上させるだけではなく、いかに故障した部位を短期間で治癒させ復帰させるプロジェクトをこれまでも 順天堂大学医学部 研究チームと一緒に遂行してきました。

 

プロゴルファーのタイガーウッズも靱帯損傷やアキレス腱断裂でこのPRP療法を繰り返し受けて短期間の復活を遂げたことを過去には取材インタビューの中で発表しています。

海外ではすでに有名プロゴルファー、オリンピック金メダリスト、NBAプレーヤー、メジャーリーガーなど数多くのトップアスリートがこの治療の恩恵を受けて怪我から短期で驚異的な復活を遂げていることが知られています。

 

リスクが無いと言われているPRP療法ですが、国内ではトップアスリートへの試験投与を行ったのは私が初めてで慎重に大学と提携して効果やリスク、経過を観察、研究しています。

残念ですがまだ、確実なプロトコールが完成しておらず手探りの部分もあります。しかし、症例を重ねるごとに安全にほぼ確実な効果が期待できる 治療プロトコールも完成しつつあり将来性が大きく期待できます。

 

人間の修復力をPRPによって高め自己治癒を促進する治療法

PRP療法は切断された指が再生したり、皮膚が壊死を起こした患部も短期間で治癒に至ります。

効果は、数日後ではなく数週間後から出現します。ステロイド注射との決定的な違いは、ステロイド注射は炎症を抑制し痛みを取り除くだけで、組織修復には一切効果が期待できません。

それどこかステロイド注射を行うことで組織をさらに脆くして ダメージを組織に与え 競技への復活が不可能になることも少なくありません。最近ではストロイド注射をアキレス腱の炎症に行うと一時的な痛みの改善にはなっても長期予後は悪くなる報告もあります。

PRP療法は1回でも効果が期待できますが1か月間隔で3回行う1クール療法を私どもはプロトコールとして考えています。現在は、腱や靭帯、筋の損傷を対象にしていますが将来的には、関節内の問題、十字靭帯損傷、軟骨損傷などの治療にも応用されていくことでしょう。

 

ドーピングには該当しないPRP療法

アスリートの方々はドーピング行為にならないかご心配されますが、現在ではどの部位へ投与してもPRP療法はドーピングには該当しないことが確認されています。

治療時間は数分です。注射だけですので短時間で終了します。術後の痛みも少なく、3日ほどの安静で部位にもよりますが徐々に運動を行うことが可能です。痛みが無ければ軽いトレーニングは3日後から可能です。

国内でアスリートとして最初にPRP療法を受けたのは、アジア大会でも銅メダルを獲得し、アテネ、北京五輪陸上男子110MH日本代表、元日本記録保持者の 内藤真人選手です。北京五輪前からアキレス腱の強い痛みに苦しみ満足に練習ができませんでした。北京五輪後も...
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